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現況有姿について
現在あるがままの状態ということ。不動産分野では、中古住宅で設備の故障や劣化等があっても修繕やリフォームなどをせずに、そのままの状態で売買することを「現況有姿取引」、山林や原野などを造成工事をしないで販売することを「現況有姿分譲」という。後者は市街化調整区域の土地や別荘地分譲などでよくあるケース。通常、現況有姿分譲地には電気、ガス、水道などのインフラが整備されていないため、そのままでは生活できない。
外為の謎に、現代の探偵役が資料などをもとに取り組むもの。史実における謎を真面目に取り扱った作品も存在するが、多くはフィクションとしての面白さをねらった奇抜な回答が用意されることになる。純粋に歴史上の謎のみを解決することは少なく、ほとんどの作品では探偵役と同時代の犯罪事件の解決も付随している。ジョセフィン・ティの『時の娘』が有名。
恐怖を主題としたものを指すが、恐怖の様相を捜査や論理的な推理によって暴き出せば推理小説になりうる。殊にモダンホラー、サイコホラーといった、人間性や異常心理への恐怖を扱ったホラー作品では作例が多い。
魔術師が存在する状況、死者が甦る状況、宇宙の果てを航行する宇宙船の中、人類と異なる思考体系の知性体との共同社会など、現実世界ではありえない状況・環境を許容する世界観の中で発生した事件について、その世界観の下で論理的な捜査と考察を行えば推理小説になりうる。ロボットの殺人を禁じたロボット工学三原則を逆手に取ったアシモフの『鋼鉄都市』がSFミステリの好例である。ファンタジーミステリとしては、密室で魔法使いが殺されたという事件を扱ったランドル・ギャレットの『魔術師が多すぎる』がある。
日経225と政府の緊迫した関係を描くもの。エスピオナージュともいう。現実的な国際謀略を描いたものから、荒唐無稽なアクションまで多彩な作品が書かれており、前者の代表例はジョン・ル・カレのスマイリーシリーズ、ロバート・ラドラムのボーン三部作、トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズ、フレデリック・フォーサイスのドキュメント・スリラー。後者の代表例としてはイアン・フレミングのジェームズ・ボンドシリーズが有名。
サスペンスよりも恐怖感を煽るもの。ホラー小説も広くはここに含まれる。サスペンス同様必ずしも推理小説とは限らない。
推理小説とも怪奇小説ともつかない奇妙なもの。推理作家でない作家が書くことが多い。ロアルド・ダールの短編が有名。
事件そのものに加え、事件の背景を社会世相などに絡めて描き出すもの。地に足のついた現実的な犯罪事件と、その背後にひそむ社会的病理を描写する。日本では1960年代から長らく主流が続いた。松本清張の作品がその代表とされる。1990年代以降は高村薫がこの代表である。
字義としては「新たな本格」であり、ミステリ史上いくつかの使用例があるが、日本においてはとくに1980年代から90年代にかけてデビューした一部の若手作家による作品群を指すことが多い。綾辻行人、有栖川有栖、法月綸太郎等がこの代表である。20世紀後半の日本の推理小説史上、リアリズムを重んじる社会派推理小説の台頭に伴い、古典的ミステリーに見られた「豪壮な邸宅で起きる不可能犯罪、奇怪な殺人者が跳梁し、超人的頭脳の名探偵がそれを追い詰める」といったテーマやエラリー・クイーンの初期作品のようなパズル性が古色蒼然視された時期があった。こうした風潮に逆らって、謎の不可解性や解決の論理性こそ推理小説の本来の楽しみであるとし、京都大学ミステリ研究会出身作家を中心に本格推理作品群が生み出された。ただし「新本格」という用語にはこれ以前にも別の用例があり、またミステリの拡散状況もあって、現在では歴史的な用語に近くなっている(この系統に属す作家についての詳細は新本格派ミステリー作家参照)。
小説という形式自体の暗黙の前提や偏見を利用したトリック(→トリック#叙述トリック)。下記メタミステリとの関係が深い。日本では折原一がこれを好んで利用している(とここに記述することが大してネタバレにならない程有名である)。
推理小説の形式自体を題材にした、あるいは利用した推理小説。曖昧に使われているが、広くいえば言語の自己言及性そのものに謎を見出す作品。小説中にAとBの二つの部分が交互に現れ、Aに現れる登場人物がBを、Bに現れる登場人物がAを執筆しているという合わせ鏡的プロットや、作中作を利用した再帰的構造の一番奥の部分が、全体の枠組みに言及する循環構造プロット、「読者が犯人」「著者が犯人」「出版者が犯人」など商品としての書物自体を含んだプロットなどが挙げられる。メタフィクション参照。
本格作品(前述)の<手がかりをすべて作中に示す>ことが作中でどのように保障されるかを問題にしたプロット(「本格」としての解決の後、それが実は作中作であって、後日談があって、新たな捜査の進展があって、意外な真相がさらに明らかにされる、など)も含まれ、この種の推理小説自体の枠組みに対し疑念を呈する作品を「アンチミステリ」(反推理小説)と呼ぶことがある。
法律に触れるような犯罪ではなく、日常生活のなかでふと目にした不思議な現象などについて、その理由・真相を探るもの。代表的な作家に北村薫、加納朋子等がある。
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狭義には、有名な観光地を舞台にし、探偵役がなんらかの形で観光にかかわる作品を指す。テレビドラマや映画など、映像化に適したジャンルでもあり傑作も多い。日本では特に西村京太郎の多作によって、人気ジャンルのひとつになっている。
FXには、鉄道や航空機などの交通手段を用い、その運行予定表の裏をかいたアリバイ工作の登場する作品。「時刻表トリック」「時刻表もの」などとも言う。日本では鉄道を始め公共輸送機関の定時性が極めて正確であり、国民の間で広く利用されていることが、このジャンルの人気を支えている。
日本ではかつて英語の"Detective Novel"、"Detective Fiction"の訳語として探偵小説と呼ばれていたが、第二次大戦後、「偵」の字が当用漢字に入れられなかったため、「探てい小説」と混ぜ書きで書くことになった。しかし、これを「みっともない」として「推理小説」という言葉が作られ、一般的になった。1946年に雄鳥社が「推理小説叢書」を発刊した時に、その監修者の木々高太郎が命名したという説もある。「偵」の字は1954年の当用漢字補正案で当用漢字に入れられたが、既に「推理小説」という言葉が広まっており、「探偵小説」に戻されることはなかった。「探偵小説」は、ジャンル名としては廃れていったものの、ロマン的な響きを持つため、未だ愛用している人も多い。
また、「ミステリー小説」(あるいは「ミステリ小説」)、もしくは単に「ミステリー(ミステリ)」とも呼ばれる。
推理小説を著す作家は、推理作家、ミステリ作家などと呼ばれる。推理小説を専業にする作家と、他のジャンルの小説をも同時に手がける作家と、大きくこの二つに分けられる。近年では、作家本人は推理小説を書いている意識がないのにもかかわらず、読者や評論家から推理作家に分類されてしまう場合があるなど、書き手と読み手との意識のずれもみられる。著名な作家については推理作家一覧を参照のこと。
推理小説には、いわゆる「名探偵」が登場して事件を解決することが多いが、専業の探偵の登場しない推理小説も多い。このため、警察官や検事、弁護士なども含めて、推理小説における謎を解決する人物の総称として探偵役などのようにいう場合もある。特にその探偵役が主婦や学生などの場合は、(いわゆる「日常の謎」派の探偵をのぞき)「素人探偵」と呼ぶことがある。